世の中には「セールスライティングの型」や「テンプレート(雛形)」といわれるものがあふれているため、「いったいどれを使うのが一番良いですか?」というご質問をよくいただきます。
そこで、今回の動画では、勘違いされがちなポイントに絞って、それぞれの型の概要をざっと説明したいと思います。
注意していただきたいポイントは、3つあります。
1つ目は、「マーケティングの型」と混同しないという点です。
はじめて出会った未来のお客様は、いろんな接点を経て、行動に至ります。
その過程を説明するために、古くはAIDOMA、最近ではAISASと言われるモデルが提唱されていますが、これらはあくまで、どんなプロセスを経るのかを語っているだけです。
もちろん、注目を引いて、興味関心をもってもらい、欲しくなって、信じて、行動してもらうという過程は、セールスライティングでも同じですが、AIDOMAやAISASをうっかり「ライティングの型」と捉えてしまうと、抜け漏れがたくさんあります。「売るための文章」には、他にも重要な情報を盛り込む必要があるので、混同してしまわないように気をつけたいところです。
また、実はAISASの法則は、女性向けには、あまり当てはまらない傾向があるという意味でも、注意が必要です。というのも、女性のお客様にインタビューをさせていただくと「検索しませんでした」と言われる方が、案外多いからです。検索や比較検討という行動は、どちらかというと男性に多く、インターネット時代においても、女性たち、あまり検索や比較検討をしないままで購入することが、よくあります。
そもそも、女性に売る場合には「気軽にお試し」ができるように2ステップマーケティングになっているという事情もありますが、「競合他社の商品やサービスと比べて、こういうところが優れています」と選ばれる理由がきちんと述べられていれば、そのまま納得して行動しがちだという傾向があるため、実は、マーケティングの型としても、「大手が言っているから」「一般に言われているから」というだけの理由で、むやみに信じないようにしていただくことをおすすめします。
では、「ライティングの型」として流通しているものを、どう考えれば良いのかが2つ目のポイントです。実は、セールスに限らず、説得力のある文章を書くための方法として提唱されているPREP法やCREMAの法則と言われるものがあります。
早い話が、文章の基本的な流れとして「結論から話しはじめ、理由や証拠をもとに、最後にまた結論を言う」という流れですが、この型を使えば、日常生活においても、伝わりやすい文章になるのは、経験則としても知られていると思います。つまり、俗に「セールスライティングの型」と言われるものにとらわれてしまうくらいなら、一般的な文章の流れでわかりやすく書けば良いだけだとも言えます。
一般的に「セールスライティングの型」と言われるものも、そこまで特別なものではなく、どれも同じようなことを説明しているにすぎません。有名な「QUESTの法則」では「まず対象者を絞り込み、あなたはこういう問題がありますよね、あなたの気持ちよくわかりますよ、実は本当の問題や原因はここにあり、これまで一般的に信じられてきたことは嘘なんです…」と欲しい気持ちを作り、さらに購入の妥当性を証明し、購入後の未来を想像させて売るという流れで、神田昌典さんが提唱された「PASONAの法則」や「新PASONAの法則」も近い流れです。
もちろん、セールスライティング初心者にとっては、一定のガイドになってくれるよくできた理論ではあるのですますが、あくまで「問題解決型」の商品やサービスにしか使うことができない流れなのが、問題です。
というのも、女性向け商材では、そもそも本人が「悩み」を自覚していないため、「問題解決」に魅力を感じようがないという場合が多いからです。女性顧客のインタビューをすると、多くの方は「気にしていない」「気にしてはいるけれど、悩んでない」「悩んでいるけど、できるだけ直面したくない」と教えてもらえることでしょう。
なので「あなたにはこういう問題ありますよね、わかりますわかります、そのまま放置しておくと大変なことになりますよ、この機会に解決しませんか?今だけ、あなただけお得ですよ」という流れは、「問題解決型ではない売り方」を求められる女性向け商材には、当てはめにくいことが多いのです。
3つ目は、特に女性に売る場合には、必ずしも型通りの順番で説明する必要はなく、中にどんな要素が含まれているのかを見ていただくことが大切だという点です。
詳しくは動画をご覧ください。
P.S.
You Tubeでは、女性ターゲット集客のコツや売れる文章を書く秘訣など、さまざまな話をさせていただいています。高評価・チャンネル登録なども、ぜひ。