今回の動画は、ちょっとした雑談ですが、実は、最近、私の身の回りのマーケティングやプログラミング業界の知り合いに、英語を勉強している人がやたら多くなっています。
なぜ「新しいもの好き」で「情報感度の高い」人たちが、みんな英語を勉強しはじめているのか。
もしかすると、こういう話を聞くことによっても、今後のビジネスのヒントになることもあるのではないかなと思いますので、私なりの考えをお伝えしようと思います。
英語が必須な時代になることを実感した出来事
そもそも、私が子供の頃に、英語を勉強していた人たちの主な理由は、海外に出ていくために必要だからだったのではないかと思います。私自身もそういうイメージをもっていたので、久しぶりに英語の勉強を再開したいなと思った時に、最初にひっかかったのは「今さら、何のために?」でした。
ずっと日本に住んでいて、今後も海外で仕事をする予定も特にない状態で、莫大な時間と労力を使って英語を身につけなくても、もっと他のことをやっている方が有益ではないかと思いますよね。
ところが、その考えを大きく覆す事件が数年前にありました。
イギリスに旅行に行って、ハロッズデパートに行った時に、店内の地図、フロアマップがあるかどうかを入り口で聞いた時に「英語のものと中国語のものはあるが、日本語のものはない」と言われたのです。
私が学生時代に旅行をした頃は、まだ日本経済が強かった時代です。日本からの観光客も多かったのでしょう。たいていの場所で日本語のものが置いてありましたし、日本語を勉強中の人に話しかけられることも多かった気がします。
けれど今は、中国人にサービスを提供するために、中国語を勉強して話そうと思っている人はたくさんいても、日本語をビジネスのために勉強しようという人は、激減しているんだろうなと素直に思ったわけです。
その後、イギリスでタクシーに乗った時にも「このあたりは、昔は日本企業の看板だらけだったけど、今や韓国や中国企業のものばかりになったよ」と言われ、日本の凋落ぶりをひしひしと感じました。
仕事面でも、そろそろ影響が現れてきた
さらに、日本の人口は年々減っていくことが確定しています。もともと国内の人口ボリュームがそこそこあったからこそ、英語の本を日本語に翻訳しても、それなりの利益が取れただろう出版社も、きっといつか、コストをかけて出しても儲からないから、もう翻訳出版はできないという日が来るかもしれません。
もし、海外の情報を日本語に翻訳してくれる人が誰もいなくなったとしたら、自ら英語で情報を取りにいけなければ手に入らなくなるのは、当然ですよね。
実際、プログラミングの世界でも、昔は日本語でも解説が出ていたものが、今は中国語か英語だけ。英語ができないと、最先端の情報が取りにいけないから仕事にならないと言われているようです。
マーケティングの世界でも、日々新しく誕生する優秀な海外ツールのほとんどは、まったく日本語にローカライズされていないか、日本語化が不正確で不十分なものが多く、英語がわからないと使いようがありません。たとえば、ホームページを作るサービスだったり、講座を運営するサービスだったり、高機能なものが安く提供されているにも関わらず、日本語だけしか理解できない状態ではアクセスできなくなりつつあるのです。
もちろん、機械翻訳の性能は日々上がっていますが、とはいえ、本に書かれた情報や複雑な設定など、今、日本語で取りに行けているレベルで情報を取れるのかというと、まだまだ怪しく、いつまで待てばできるようになるのかも不透明です。
昔から、アメリカで流行ったものが数年遅れで日本に入ってくるから、単に今アメリカで流行っているものを日本にもってくるだけでビジネスになるとか、日本で昔起こったことは、タイムマシンのように東南アジアで起こっているので、未来が予測できるかのようにうまくビジネスになるといったことが言われることがありますが、それ以前に、今普通に送れている日常が、そのまま同じように送れなくなる可能性を、ひしひしと感じるようになってきました。
今さら勉強するのは、大変だ?!
英語の勉強を再びはじめようと考えたときに、いちばんはじめにぶつかった壁は、子供の英語と違って、大人が話す場合には、話したい内容がぐっと複雑だということでした。自己紹介でも、自分の専門領域の話やビジネス上の話をすることになりますから、必要な単語だけでも膨大です。
とはいえ、改めて「私は、あと何年生きるのか」を考えた時に、思っているよりも残り人生は長く、これまで生きてきたよりも、これから先、生き続ける期間の方がずっと長い、ということに気づきました。
もしかすると、60歳で定年してからの余命があまりない時代なら、こんなことは考えなかったと思うのですが、今や「60年間は現役で引退する」などと考えているなら、その後の隠居生活が60年も続く可能性がある時代です。
実際問題、何歳まで生きるかなんて、神のみぞ知る世界ではありますが、とはいえ、医療は今後も進歩していくでしょうから、もし120歳まで元気に生き続けるとしたら…もし今40代であれば、まだ80年生きる可能性があるわけです。
「もう子供が大きくなったし…」などと老け込んでいる場合ではありません。あと2倍どころか、下手したら3倍も生きるかもしれないのですから、「今だからこそ、まだ早い」と考えなければ、長い期間を「本当はやりたかったのに」と言いながら80年過ごすことになります。
実際、私自身も英語から離れていた期間が長過ぎて、昔勉強した内容はすっかり忘れていますし、記憶力も低下してはいるのですが…。とはいえ、コツコツやっていると、海外版のツールを試したり、海外のカスタマーサポートに問い合わせるのがそれほど苦でなくなってきてはいます。
まだ本でスムーズに情報仕入れるほどまでではなくても、今や海外のセミナーにもzoomで参加できる時代ですから、夢は広がりますよね。もし同時通訳がない状態で、海外のセミナーに参加できるようくらいの英語力になれば、きっと今後の人生はもっと楽しいだろうと思うのです。
そんなわけで、今回は、最近、とにかくマーケティング界隈で英語を勉強している人がすごく多い、という私見だったのですが、こんな話も、何かのヒントになればいいなと思っています。
P.S.
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