今回は、「好きを仕事にしたい」という場合ではなく、これから「本気で仕事をしよう」と起業する場合には、いったい何がおすすめなのか、を考えてみたいと思います。
なぜ「好きを仕事に」や「好きなことで稼ぐ」ではないかと言うと、そもそも「好きなこと」は本来、趣味として、勝手に楽しくやるべきもので、あえて「好きなこと」と「稼ぐ」を無理に結びつける必要性はどこにもないからです。
趣味というのは、お金を払ってするものです。つまり、もし一般的に需要がない「好きなこと」にこだわり続けているなら、いつまで経っても、お金をいただける「仕事」にはなりませんから、今回は「趣味で収益が出たらいいな」という話ではなく、ちゃんと食える「仕事」としてやっていくために、どういう条件が必要だと思っているのかを考えたいのです。
もう1つ、前提として挙げておきたいのは、いきなりの起業は全くオススメではない、ということです。「会社員が嫌だから辞めよう」で上手くいくほど、世の中、甘くありませんので、戦略的に計画的に考える必要があります。つまり、ちゃんと副業で稼げるようになってから辞めるとか、今後やりたいと思っている内容ですでに上手くいっている会社に転職するなどして、きちんと準備をしてから独立することが必須です。
その上で、女性が起業する上で、どういう条件が必要か、まずは先に上げておきたいと思います。
家にいて夜中でもできる
インターネットでつながっていて、出勤する必要がないもの、ちょっとした空き時間に自分のペースでできる仕事であれば、突発的な事情に強く、どこに住んでいても仕事ができます。
たとえば子供の怪我や病気、学校からの呼び出しや介護など、自分の一存では自由にならない事情が発生したときに有利なのはもちろん、昼間にちょっと市役所に行く必要があっても、夜に仕事ができればとても便利です。出勤時間がなければ、子供の習い事の送迎も可能になります。
また、パートナーの転勤や転職などで一緒に引っ越しが必要になったような場合にも、自分はそのまま同じ仕事が続けられれば、人生が何度もリセットされるような事態になることもありません。
いずれにせよ、今後の人生の中で、いつでもどこでもできるスタイルを確保したいので、普通に考えて、ネットビジネスがいいよねという話になるでしょう。
やればやるほどに専門性が積み重なる
ネットビジネスであっても、ずっと同じ単価の商売ではなく、経験者と初心者とで明らかに単価に差が出てくる、このジャンルならこの人が一番だという立場になれる可能性がある職種がおすすめです。
女性としての人生経験が有利に働く
若い子の方が有利な職種であれば、先細っていくのは目に見えています。また、女性としての買い物や、妊娠したり出産したりといった経験が有利に働くものであれば、より自分の個性が活かせるでしょう。
流行に左右されない
特定のプラットフォームに依存しているものは、アルゴリズムやツールの栄枯盛衰など、自分がコントロールできない事情で収入が変わってしまうので避けたいところです。
1件単価が高い
1文字いくらといった計算がされる職業では、自分の仕事時間が収入の天井になってしまい、サラリーマンとそう変わりません。
初期投資や原価が少なくてすむ
店や在庫を構えなくてはいけない、仕入れが必要となるとお金の算段が大変になり、万が一、上手く行かなかった場合の痛手も大きくなってしまいます。
集客手段が明確
商品やサービスも世間のニーズもあることがわかっていても、お客様とつながる手段が見当もつかない状態からはじめるのは危険です。
稼げてない競合他社が多すぎない
あまりに稼げていない人が多いという場合には、何か負の側面がある可能性があります。ごく一握りの天才と同じことをしようと目論む前に、大量の屍の数を冷静に観察すべきでしょう。
もし上手くいかなくても、命取りにならない
人生賭けすぎて、一度の失敗が取り返しがつかないものは、危険すぎます。
入金が早い
入金が遅い仕事は、資金繰りが大変です。
ステップアップ手順が見えている
うまくいっている人がそれなりの数いて、数年後に違うポジションにステップアップするなど転身のパターンがわかっている方が、安心です。
嫌いじゃない
好きでやっている人と競うことにもなりますし、世の中が変わっていく時に、技術革新の勉強が苦にならないことが必要です。
得意が活きる
これまでに培ったスキルが活きる方が有利になります。
これらの条件を満たすものとして、個人的に3つだけ選ぶとしたら、すでに需要が高く見込まれ、お客様を見つける手段がわかりやすいという意味で、
- 事務代行やオンライン秘書
- 占い
- セールスライター(ただし、メルカリ出品から、はじめるのがオススメ)
が良いかなと思っています(詳しい理由は、以下の動画を見てみてください)。
ちなみに、よくあるビジネスがオススメに挙がらない理由は、以下の通り。
アフィリエイトは、入金が遅い、成果報酬で技術力が必要、状況に左右される。
デザイナー、プログラマーは、好きならありだが、集客が大変だったり単価が上がらないことももあり、何より技術革新についていくのが大変。
動画編集は、単価下がっているにも関わらず、ストレスなく編集するにはある程度の機材投資が必要なので割り合わない可能性が。
コンサルやセミナー業は、いきなりできるものじゃないので、経験をためてスキルやノウハウがついていない状態ではじめるのは無謀。
サロンや教室は、集客がたいへんな方が多く、場所と金額のバランス悪いことが多い。
ハンドメイド販売は、単価安く、手間がかかりすぎる。競合が多い中で、どう差別化して集客するかの難易度も高い。
ネットショップは、個人がやりはじめてうまくいくものではないので、今からの参入はやめておくべき。
転売は、在庫、キャッシュフローの問題が。
とはいえ、どんな仕事も、個人的な情熱があれば、すべてうまく行きます。
要は、気合が必要で、短期間で本気でやることにコミットして、普通のことを普通にできるかが、ビジネスとして立ち上がるかどうかを決めていると言ってもいいでしょう。
私は、3ヶ月で上手くいかなければ、サラリーマンに戻ろうと思ってはじめたので、最後、逃げ道を残しておいていただくのも、ポイントかもしれません。
何か参考にしていただけたなら、幸いです。
P.S.
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