マーケティングの醍醐味は、仮説を立てて検証していくところにあります。今回の「すべてはテスト」という言葉は、「お客様が実際に買うか買わないか、やってみないと本当のところはよくわからないよね」という時に、よく使われる言葉です。
「このA案がいいのか、別のB案がいいのか」に迷った時には、実際に市場に出してみれば、売れる方が「正解」だということがハッキリわかります。迷っている時間に生産性はないので、「とりあえず、テストしてみよう」と思って、さっさと試してみることができれば、結論が数字ではっきり出ます。
どちらがいいのかという結果が明確に出るだけでなく、具体的な改善のヒントも、大量に発見できるのです。もちろん、はじめのうちは、なんでこっちが当たったのか、どうしてこれがダメだったのかが、まったくわからない状態でしょう。けれど、続けているうちに次第に、当たったものの共通点、はずれたものの共通点がわかるようになってきます。テストを積み重ねることで、経験値が上がり、最後の最後に働く勘や、嗅覚のようなものが育っていくので、狙って当てることができるようになっていきます。
さらに、社内のパワーバランスに左右されないというメリットもあります。
たとえば、社長と現場の担当者との意見が違っている場合でも「わかりました。テストしてみましょう」の一言で、どちらが本当に良い案なのかが、明確になるからです。
もちろん、はじめから理論をわかってやる方が、飲み込みが早くなるので、講座やコンサルなどを使って原則部分をショートカットしていただくのは良いのですが、最終的には、どれだけ習ったとしても、自分自身で実際にやって結果を見て、また改善を繰り返していく部分が残ります。
なので、まずは腹をくくって、自分で試してみてください。
ただし、十中八九、当たるんじゃないか、そこそこいいA案とB案に絞ってから、実際に市場に出すことは、お忘れなく。お金も時間も手間もムダになっている例は、枚挙に暇がありません。
これが失敗したら死ぬのでなく「とりあえずテストしてみよう」ということで、軽い気持ちで改善していけるのが、この言葉の良いところだと思います。
P.S.
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