「男性向け」と「女性向け」のコピーライティングの違いとは

男性向けと女性向けのコピーライティングの違いの最も大きな違いは「問題解決」策を売るかどうか。つまり、女性向けには、従来のセオリーとは異なり、「悩み解決」ではない売り方をすることが多い、という点に違いがあります。

もともと「男性向け」に売るの場合には、①悩みがありますよね?②このまま放置しておいたら大変なことになりますよね?③解決したらこんな未来がありますよ、という売り方をするのが一般的で、これこそがコピーライティングの型だと考えられているのですが、女性向けの場合には、この3つすべて、そのまま適用するわけにはいかないのです。

 

1つ目の違い:女性たちは、問題がなくても、悩んでなくても購入する

たとえば、女性は、何も悩んでいていなくても、タロット占いに気軽なノリで行き、気分良くお金を払って帰ってくることができます。

男性のコンサルタントさんは、女性の起業家さんに「悩んでないと来ないはずだ」とアドバイスしがちなのですが、実は、悩んでいる人が買っていると思い込んでいると、大きくはずします。

もちろん、悩みに悩んでいる場面がないとは言いませんが、可能性としては「問題がなくても買っている」というパターンがあると知っておくことは、何かのヒントになるはずです。

 

2つ目の違い:女性たちは、問題や悩みに気づいていても直視したくない

俗に「悩み解決」型の商品やサービスと言われているジャンルであっても、そこまで深刻に捉えていないケースは、よくあります。

たとえば、ダイエット商材を購入している人であっても、インタビューしてみると、本心では「自分は、それほど太っていない」と思っているケースが多く、「問題」に気づいているからといって、深く「悩んで」いるかというと、実は、そうでもない。

つまり、「気づいている」のと「悩んでいる」のは、あくまで別問題。できれば「気づかなかったことにしたい」「直視したくない、聞きたくない」「悩んでる自分を認めたくない」と思っている人が大半です。

だとすれば、「気づいている、けれど悩んでいないことにしたい」という気持ちに寄り添い、できるだけ直視させないようにしつつ提案していく必要があるわけで、従来の見せ方が使えないことも、よくあります。

 

3つ目の違い:女性たちは、問題が解決しただけでは、ワクワクしない

従来の「悩み解決」型のアプローチでは、マイナスをゼロに戻すことこそが目的でありゴールと捉えがちですが、多くの場合、女性たちは「ゼロに戻す」だけでは、感情が動きません。

たとえば、「若い頃に戻る」といった訴求は多く、男性向けであれば結果が出るでしょうが、女性たちにとっては、マイナスがゼロに戻るだけでは不十分。「若い頃よりもキレイになりたい」と思っているのに、せいぜい若い頃どまりの結果しか出ないなら、ワクワクしないし、嬉しくない、つまらないと感じる可能性もあります。

つまり、悩み解決じゃなく、未来に希望が持てる見せ方を模索することが大切です。

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