広告費っていくらかかるの?本当に広告やらなきゃいけないの?

今回の動画は、よくある質問に答えるシリーズ。「広告費っていくらかかるの?」「本当に広告した方がいいの?」という疑問にお答えしたいと思います。

 

最近、やたらと「広告をやった方がいいですよ」と言われるようになったのは、おそらく以前よりも広告を出すのが簡単になったからではないかと思います。

広告代理店に任せなくても、AIが良い広告の出稿だけを増やしてくれるなど自動的に最適化してくれるようになったので、片手間でもできるようになったわけですが、できるから何でもやればいいというわけではありませんよね。

広告をかけるかどうかは、費用対効果が合うか合わないかを冷静に計算して判断していく必要があります。「とりあえず、お客様が来てくれたら、どうにかなるだろう」という考えでやりはじめると、確実に大赤字になって終わります。広告を出すために必要な最小の金額は安くても、思っているよりも、ずっと高い広告費を払うことになってしまうからです。

 

たとえば、広告代理店からの電話で「一人あたりの獲得単価いくらまで出せますか?」と聞かれたことがある方は多いのではないかと思いますが、インターネットの広告費は、年々高くなってきており、2〜3,000円の商品を売るために、2−3万円の広告費がかかるのは、よくあります。

広告代理店の中には「1ヶ月あたり10万円から広告出せますよ」などと言っているところもありますが、実際問題として、複数の会社の広告アカウントを預かっている時に、どの会社の運用を真面目にやるかといえば、たくさんお金を出してくれている会社の広告でしょう。

 

そして、本気で広告を出稿している会社は、毎月1,000万円以上を広告費に入れていますので、自分で運用する場合には1,000円からはじめても良いのですが、他社に任せるときには、それなりにまとまったお金が必要になってきます。

しかも、広告費を月10万円かけて、数千円のものがパラパラ売れるだけ。

広告で集まった新規のお客様が、1回買ってリピートをせず終わったなら、広告費をかければかけるほど赤字が膨らんでいき、利益を圧迫します。

つまり、広告をかけられるかどうかは、ビジネスモデルに依存しています。後からより高いものを売ることができるか、ずっと書い続けてくれるようなものでなければ、そもそも広告費が合ってこないことも多々あります。なんとか3ヶ月以内で初回販売時の赤字を回収できるように、他の商品を一緒に買ってもらったり(クロスセル)、どうにかして定期購入から離脱されないようにする仕組みができていなければ、状況はどんどん悪くなってしまします。

 

そもそも、本来的には、稼ぎ出した利益の中から、新規獲得にこれくらい回せば、これくらい売上が上がると試算できているからこそ、つまり「これくらいの金額で何件取れる広告になれば、このタイミングで赤字から脱せるから、利益が増える」とわかっていてはじめて広告を出せるはずなのですが、なぜか計算せずに無謀な見通しで出稿される方が後を絶ちません。

商品構成や購入後のフォロー体制、どれくらいのパーセンテージでいつ次の商品を購入してくれるのかなどがぐちゃぐちゃの状態で「広告のやり方学べば、すべて上手くいく」というポジショントークを信じてしまうと、「お客様が一瞬来て、そのまま消える」ばかりで、時間も労力もお金の面でも、デメリットしかないという状況になりますので、「できるからやってみよう」とか、有料集客か無料集客か」といった議論に巻き込まれるのではなく、今、自分がやるべきものに集中する必要があります。

 

広告をするかどうかは、点をではなく、ビジネス全体を見て判断すべき内容です。

今、新規集客が必要なタイミングなのか、本当に広告代理店の言っているように機能して利益が残るのか、辛めの予想をしたらどうなるのかな、数字でしっかり考えることを忘れないでください。

P.S.
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