今回の動画は、よくあるご質問にお答えするシリーズで、ブログやSNSの発信で「何書けばいいですか?」というざっくりとしたご質問にお答えします。
ブログやSNSの発信も含め、将来の売りにつなげるための文章を書く時に、上手く書けない理由の1つは、その文章の受け取り手のスタート地点をまったく考えていないか、立ち位置を誤解していることにあります。
たとえば、読み手が今もっている前提知識や、興味関心があるかは、当然ながらバラバラです。
そもそも、あなたの商品やサービスを知っているのかによって、語るべき内容は変わってきますし、そもそも、その商品以前に、その商品が属しているジャンル自体を知っているかどうかも、意識されていないことがあります。
たとえば、ヨガは知られていても、ピラティスはそれほど一般的ではないかもしれませんし、ヒプノセラピーなどであれば、存在をまったく知らない人もいるでしょう。
自分の身の回りの人は知っているかもしれませんが、あなたの文章を読む人は知らない可能性があるとしたら、一体どこから話はじめればいいのかは、当然変わります。
つまり、その商品やサービスが属している大枠のジャンルを知っているかどうか、知っていても使ったことがあるかどうか、使ったとしても、もう二度としたくないのか、また機会があったらやってもいいと思っているのかなどによって、何を伝えればいいのかは、当然違ってくるのです。
そもそも、検索すればすぐに答えが出る時代ですから、問題を自覚していて悩んでいるなら、すでに解決のために歩みはじめてることがほとんどです。とすると、たいていの人は、問題に気づいていないか、気づいていたとしても解決を諦めている状態にあるわけですから、自分には関係ないなと思っている人に、何かを伝えることになります。
つまり、無自覚だけれど本来問題を抱えているはずの人が、今どんな状態にあるのかを想像して書こうとしても、限界があるのです。
漠然と「20代の女性に売りたい」という人のほとんどは、ターゲットを設定しているつもりですが、20代女性には驚くほどいろいろな人がいるという現実を、何もわかっていません。
例えて言うなら、ドックフードでも犬種ごとに「トイプードル専用」などと売られている時代に、「犬にも鳥にもトカゲにも与えられるフード」を考えているようなものです。
すべての動物飼っている人向けに売ろうとしても、犬を飼っている人が求めているものと、トカゲを飼っている人が求めているものとは違うはずなのに、その気持ちがわかっていないから、うまく書けないのです。
要するに、あなたの発信を受け取る人のことを調べないと、何を書くべきかはわからないはずなのですが、ここで多くの人は、なんとか手を抜いて誤魔化そうとしはじめます。たとえば、「ネット上のリサーチ会社を使ってアンケートを取ればいいだろう」とか「ヤフー知恵袋や発言小町を見ればわかるはず」だと思う方が多いのですが、そのような間接的なものからでは、その人の気持ちが手にとるようにわかる情報は得られません。生の情報に触れていただく必要があります。
海外でスタートアップ界隈では、生身の人間から話を聞け、聞き続けろと、耳にタコができるほど言われ続けており、日本に入ってきている海外の起業の本にも、インタビューの重要性は強調されています。
けれど、日本では、草の根リサーチや定性調査を重視すると言っている会社自体が少ない上に、最終的に役員会議を通す時には、定量調査がものを言うとも言えれており、さっぱり顧客理解が進まないままの会社が少なくありません。
売れる文章を作るためには、大多数の傾向が必要なのではなく、目の前のその人に刺さるかどうか、どういう言葉で話していいか、どれくらいの前提知識があるか、どこで気持ちが動くかがわかっている必要があります。
気持ちが手にとるようにわかっていない状態では、単なるひとり語りにすぎず、その人の気持ちが動くようにもっていくことができませんし、行動につなげることもできません。
気持ちができる大前提は、その人が今、どういう状態にあるのか。
興味関心や前提知識がどれくらいあるのか、階段の何段目に今その人がいるのかを知り、それに合わせた内容や伝え方を採用することにあるのです。
P.S.
You Tubeでは、女性ターゲット集客のコツや売れる文章を書く秘訣など、さまざまな話をさせていただいています。高評価・チャンネル登録なども、ぜひ。