世間では「男性には論理で売る。女性にはふわっとイメージで売る」と思い込まれているようですが、大嘘です。女性向けに売る際にも、いかに説得するかの論理が重要なのは当然ですし、むしろ、より緻密なロジックが求められています。
昨今、ブランディングとか世界観とか空気感とかストーリーとか、耳馴染みのよい言葉を使って「女性向け」をうたうサービスは多いのですが、残念ながら、その多くはせいぜい「女性向けには、キラキラを見せればいい」といった程度のことしか言っておらず、その根拠も、せいぜい「女性が作っているから女性に響きやすい」という話にすぎません。
早い話が「色やデザインをキレイにしたら売れるんですよ、女性には論理なんて不要です」と言っているわけですが、そんなわけありませんので、騙されないでいただきたいと思います。
なぜ、女性に論理が不要だと誤解されているのか
そもそも、男性と女性では文章を読む際に、どこからどういう順で読んでいくかなどにも傾向の違いがあります。そのため、女性に売る文章は、文字数を少なめに、直感的にイメージしやすいように伝える機会が多くなります。けれど、イメージしやすければ何でもいいわけではありません。むしろ、着目していただきたいのは、飛ばして読んだり、個人的に興味のある部分だけ拾い読みしたり、ぐちゃぐちゃな順で読まれたとしても成立する「論理」を組まなければいけないということの方なのです。
つまり、「論理がない」のではなく「女性特有の論理」があり、その論理に合わせた見せ方をすることが本質であり、いっけん、ふわっとしているように見えたり、なんとなくの空気感や世界観といったキラキラした夢を見せて売っているように思えたとしても、その裏には、綿密な計算があり、理詰めで考えられたロジックがあるわけです。
キラキラさせれば売れるわけではない
何を伝えるかが不明のまま、中身がないキラキラやふわふわを演出するよりも、たとえイメージはイマイチでも、明確に伝えるべき内容がある方が、よっぽど響きますし、売れます。
これは、あなたが今見ている「いい感じ」のホームページやランディングページの裏側には、緻密な論理構成があるということでもあります。あらかじめ組まれたロジックをもっとも効果的に届けるためには、うちの場合は、こういう見せ方にするのがベスト、という手段の1つにすぎないのです。
たとえば、何かを効果的伝えようと企画された包装や箱などのパッケージがあったとして、それを表面的に真似しても売れるかというと、そんなことはありません。大事なのは、表面を取り繕うことではなく、パッケージと中身とが一貫性をもって効果的に何かを伝えることですよね。
だからこそ、表面的な手法だけ見て、真似ようとしても、結果が出るはずがないのですが、多くの人は、うっかり「ブランディングさえうまくいけば、すべてうまくいく」とか「空気感があるページに変えれば、成約率が上がる」などという言葉に、フラフラと引き寄せられてしまします。
さらに、その発想のまま、私の本を読んで「女性はみんなシンデレラになりたいんだ」と誤解されて突き進もうとされる方まで多数現れます。けれど、シンデレラの話を出しているのは、あくまで説明の都合上、わかりやすいからにすぎません。「誰もがお姫様になりたい」など一言も言ってはいないのですが、前提が違っていると、すべてがずれていきます。
大切なのは、うちのお客様が何を求めているのか
本当に大事なのは、うちの「未来のお客様」は何を言ったら欲しくなるかを、手にとるように知っていることの方なのです。 うちのお客様にとっての「本来の自分」は、他の会社のお客様がイメージしている「本来の自分」とは、まったく異なっています。
自社のお客様が本当のところは何を求めていて、それををどう見せればもっとも効果的かを考えると、場合によってはキラキラではなく、ギラギラかもしれないし、ふわふわかもしれないし、そうではなくてシンプル路線かもしれません。
つまり、イメージが先にあるのではないのです。既存のお客様のインタビューなどから、何を伝えるべきかという中身をとことん精査することによって、まずは「売れるコンセプト」を明確にするのが先です。それがあってはじめて、より効果的に伝えるイメージを作ることができます。
しっかりと材料を集めて、論理的に組み立てていくからこそ、個人的な趣味とか、なんとなくの勘といった再現性のない方法ではなく、毎回確実に当てに行くことが可能になるのです。
※詳しい方法を知りたい方は、ぜひ一度、うちの「講座」をご検討ください。
P.S.
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