「女性に響く」見せ方、「女性に伝わる」書き方をお伝えしている、グローアップマーケティング代表、ダイレクト出版認定セールスライターの谷本理恵子です。
セールスライターのお仕事は、本質的には、「商品の見せ方」を考えたり、「利益を出す仕組み」を作ったり、ひいては「ビジネスを構築する」ことにあります。
そのため、文章を「書く」力よりもむしろ、相手から「引き出す」力の方が重要になってきます。
たとえば…
「商品開発秘話」のようなストーリーを書かなければならない場面。
通販のホームページでも、ステップメールでも、発送時に送るパンフレットなどの資料の中でも、ちょっと「こだわり」のある開発ストーリーが書いてあると、ぐっと来ますよね。
私自身、先日、北海道の新千歳空港内にある、たくさんのラーメン屋さんの中で、「さて、どのお店に入ろうか」と迷った際に…
店先に出ていた「メニュー」の近くに、「店主のストーリー」が書いてあり、それを読んでいるうちに、なんだか心動かされて、ついつい入ってしまった、という経験がありますから、店舗ビジネスであっても「いい感じの物語」は、あちこちで使うことができます。
ただ、すべての商品やサービスに、「感動的なストーリー」があるのか、というと…
当然、そうでもない場合も、ありますよね?
そんな時は、どうするのか。
もちろん、偽造するわけではありません。
それを、いかに引き出せるかが、セールスライターの腕なのです。
中には「どうして、この商品を作ることになったのですか?」という質問に、「競合他社で今、爆発的に売れているそうなので、二匹目のドジョウを狙いました」という答えが返ってくる時があります。
当然、それをそのまま書くなんていうのは論外ですが、私は、その答えに納得したり、諦めたりすることはありません。
「そんなはず、ない」ということを知っているからです。
私は、もともと化粧品と健康食品の小さなメーカーで働いていましたから、ありがたいことに、常に目の前で商品開発が行われる環境で、仕事をさせていただいていました。
だから、そんなことを言いつつも、どんなに熱心に配合を考え、どんなに一生懸命になって開発しているのかを、知っています。
口では「二匹目のドジョウ」を狙うと言いつつも、やっぱり「より良い商品」にしたい。
そう思うからこそ、本当は、いろいろな部分にこだわりを持って開発しているはずなんです。
つまり、「二匹目のドジョウ」は、開発をはじめるにあたっての、ほんのきっかけにすぎません。
そうであるならば、商品開発を担当した本人すら気づいていない「その先」を、いかに引き出すか。
どんな「想い」をもって、仕事をしているのか…
そもそも、どんな「社風」の会社なのか…
「どんなお客様」の「どういうご要望」に対して「お役に立ちたい」と思っているのか…
そんなあらゆる「情報」を統合し、「お客様に響くストーリー」に再構築することが、私たちセールスライターの仕事です。
つまり、「売り込む」とか「書く」とかが、メインの仕事ではない。
いかに「引き出して」、誰に、どんな風に「見せるか」。
それを考えるのが、セールスライターの仕事の本質だと、私は思うのです。
だからこそ、毎回違っているし、いつでもワクワクできる…
セールスライターという仕事は、とっても刺激的で、創造的で、その上、社会貢献もできる素敵な仕事だと、私は思っています。
P.S.
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