女性客相手のセールスライティングで気をつけるべき3つのポイント

今回の動画では、女性のお客様に「文章で売る」場合に、特に大切なポイントについて解説しています。

ポイント1:上から目線にならないように!

ポイントの1つ目は、上から目線にならないように注意すること。

男性向けのセールスライティングの場合、往々にして「師匠と弟子」のように上下関係があることが前提の言葉遣いになりがちです。

けれど、多くの女性たちのコミュニティは、上下関係がなく、それぞれが自分の価値を提供しあって、お互いに助け合うというフラットなコミュニケーションを基盤にしています。 そのため、「上から教えてやる」という権威主義的な空気は、好まれません。

つまり、上下の関係ではなくて、あくまで「その領域のプロ」としての専門家の立場からアドバイスをすることが、話を聞いてもらうための前提として、重要になります。

ポイント2:補足しながら話を進める!

2つ目のポイントは、わからない単語がないように、適宜補足していくことです。

固有名詞はもちろん、一般的によく使われている言葉であっても、知らない前提で書くに越したことはありません。

たとえば、成分やスペックはそれほど興味がなく重視しない女性たちは、成分名をすぐに忘れます。
すると、「確かに耳にしたことはある、見たことあるけど、何だっけ?何にいいのかよくわからないなぁ…」という事態になりがちです。

「さすがにこれは知っているだろう」と売り手が思っている成分名でさえ、ぼんやりした理解にすぎないことも多く、どんな化粧品にも入っているコラーゲンでさえ、実際にインタビューをしてみると、ざっくり「なんとなく肌に良い系」の成分だよね、といった程度の認識であることも多いのです。

もしそうだとすると、いくら成分名を並べても、何も伝わらないのも当然ですよね。
それどころか、英語の長文読解で、意味がわからない単語がたくさんあると、心が折れてしまうのと同じで、具体的にイメージできない単語があまりに多いと、途中で読むのがしんどくなってきて、離脱してしまうので、知らない単語があっても読める文章を目指していただく必要があるわけです。

もちろん「何も知らないから教えてやる」といった書き方になってしまうと、すでにご説明した1つ目のポイントに反しますから、上から目線はご法度です。
プライド傷付けないように「ご存知の通り」といった言葉を挟み込みながら、たとえ成分名をまったく覚えていないとしても、自分の肌に取って何にいいのかをうまく補足していきましょう。 固有名詞すべて塗りつぶしても、なんとなく意味がわかるようにするイメージです。

ポイント3:「言いたいこと」は「1つだけ」に絞る!

3つ目のポイントは、メインメッセージを1つに絞ること。

誰しも「売り込みの文章を積極的に読みたい」とは思っていませんから、文章が長すぎると疲れてきます。
すると、途中で投げ出されてしまうリスクが高くなります。つまり、たくさん伝えようとすると、逆に、何も伝わらず途中離脱されてしまうのです。

また、多くの女性は「飛ばし読み」や「拾い読み」をするので、売り手が意図する順番に読んでもらえるとは限りません
つまり、どこから読み始めても意味がわかるだけでなく、どこから読んでも一貫性のあるメッセージであることが、信頼に繋がります

「よくよく比較検討して決める」ことが多い男性の買い物と違い、女性たちには「なんとなく良さそうだから試してみよう」と気軽に購入される方が多いもの。
当然、行動のハードルが低いぶん、出会った当初にあれこれ詳しく説明するのでは、その場の気持ちにフィットしないことになってしまいます。

だからこそ、「後で伝えればいいこと」と「今どうしても伝えないと行動につながらない」情報を厳密にわけ、「どうしても今伝えなければいけない情報だけ」に絞り込んで、たった1つの筋だけを通すことが重要なのです。

そして、この「たった1つしか伝えないとすると、何を伝えるべきか」という点こそが、女性向けの見せ方の肝でもあります。

もともとセールスライティングの世界では、コンセプトがハッキリしていることは、とても大切なのですが、自由に飛ばして興味があるところだけ読むことが多い「女性のお客様」に向けた文章である場合には、なおさら重要です。

実は、私、谷本が主催している「売れる女性マーケティング実践講座」では、表面的な見せ方よりも、むしろ、たった1つだけのコンセプトを詰めていく方法をステップ・バイ・ステップでお伝えしているので、おそらく一般的に「女性向けの売り方」と言ったときにイメージされるものとは、まったく違っているのではないかと思います。

もともと独立系のプロのセールスライターは、「はずす」ことが許されない「崖っぷち」の商売です。
お金を払っていただいている以上、今あるものよりも圧倒的に売れるものを納品する責任がありますから、絶対にはずさないことが求められています。
当然、毎回同じ手順でできて、確実に再現性がある方法をもっていないと、やっていけませんよね。

私自身が「女性に売れるコンセプトを作る」という点においては、並々ならぬ熱意をもってやっているのは、コンセプト作りさえ外さなければ、文章が下手でも、多少デザインまずくても売れることを、身を持って知っているからでもあります。

キラキラのブランディングをすれば売れるとか、バナーをイケてるものに変えたら売れるとかいう根拠が不明確な誘いに、うっかり引き寄せられるのではなく、「これさえ伝えれば売れる」という1メッセージを確立することが最優先です。


むしろ、コンセプトが明確になれば、自然にブランディングはついてきます。
売れるようになったあとでデザインを変えたら、もっと売れるかもしれませんが、逆はありえません(…コンセプトがない状態で依頼しても、デザイナーさんだって、どうしたいのかよくわからず困るはずです)。

ぜひ、「これさえ言えば、絶対買う」という強い1つのメッセージを作ることを意識していただければと思います。

P.S.
You Tubeでは、女性ターゲット集客のコツや売れる文章を書く秘訣など、さまざまな話をさせていただいています。高評価・チャンネル登録なども、ぜひ。

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