先日、ひょんなきっかけから「加圧トレーニング」の体験に行ってきました。
数年前、加圧トレーニングが流行りはじめた時から、気にはなっていたのですが、なかなかきっかけがなく…
そうこうしているうちに、デメリットとか危険性をいろいろ聞いてしまい…
でも、結局、好奇心には抗えず(≧∇≦)
無料キャンペーンにつられて、体験しに行ってきたわけです。
で、加圧どうこうよりも…
加圧トレーニングのマーケティングとビジネスモデル設計が、ちゃんときっちりやるべきことをやってて、すごいなぁと、感心して帰ってきました。
そもそも、チラシが、
□ 加圧×ウォーキング
□ 加圧×ランニング
□ 加圧×シェイプアップ
□ 加圧×ゴルフ
など複数種類用意されていて、なかなか上手いんですよね。
これは「セグメントわけ」と言って、お客様をひとつのグループではなく、細かいグループにわけて、それぞれに対して、違ったメッセージでアプローチする、という非常に効果的な方法なんです。
同じ商品であっても、ターゲットが一番感心のありそうな切り口で、説明してあげたほうが、当然、イメージしやすく、熱心に、聞いたり読んだりするものですよね?
たとえば、男性向けと女性向け。年齢層、興味関心、過去の購入履歴。それぞれに向けて、メルマガの内容やチラシやDMの内容を変えていくわけです。
当然、細かくわけるほど、手間がかかりますが、わければわけるほど、反応率はよくなります。見た瞬間に、「あ、私のことだ」って思うのですから、当たり前ですよね。
今回の加圧トレーニングのチラシでは、シェイプアップ目的の女性向けチラシはチラシの写真も、親しみやすい感じの女性トレーナーで、「ハードな運動は、なし。1日10分の加圧で、メリハリボディへ」「軽い運動で、シェイプアップ」というキャッチコピーですが、
ランニング目的の男性向けチラシでは、ランナー体型の男性トレーナーが、「短時間・低負荷のトレーニングで、体幹ランニングを目指す!」「速く、長く走るためのトレーニング例」なーんてキャッチコピーになっているわけです。
で、チラシも上手いんですが、よく見たら…
「加圧トレーニング」って、言葉も商標登録されているんです。
つまり、「加圧」を名乗りたかったら、必ず本部にお金を払わなければいけない仕組みになっているわけ。
具体的に、どんな仕組みなのかというと、
まず、加圧トレーニングしたい人は、専用のウェアや加圧ベルト(合計で3万円以上)を買わないと、そもそもトレーニングできないことになっていますから、そこからも売上がたつし…
インストラクターの資格も複数あって、下位の資格だと、ベルトの適正圧を測ることができなかったりするので、必然的に、どの施設にも、上位資格者を置かなければならないように、考えてあります。
ちなみに、ちらっと聞いたところ、資格を取るのもバカ高く、更新料も高額で、他のトレーナーやインストラクター資格の比ではないとのこと。
それでも、更新せざるを得ないと思えるように、ちゃーんと知名度を上げて、人気を保ち続けられるような体制になっているのも、すごいことです。
加圧トレーニングって、なんで高いんだろうって思ってましたが、こんなに本部がガッツリもっていく体制なら、値崩れしていかないはずですね。
それにしても…
なんと洗練されたビジネスモデルなのかと、考えれば考えるほど、関心します。
こういうところに、感動する人って、少ないみたいなんですが、こういうマーケッター的視点を、普段から鍛えておくのは、大切なことですよ!
そのためにも、流行っている会社の商品やサービスは、実際に体験してみることをオススメします。
お客様の目線から、どう見えるのかも、どんな仕組みになっているのかも、どちらも、すごく勉強になります。
ぜひ今日から、「どうして上手くいっているんだろう?」「どこかマネできないかな?」と思いながら、周りを見渡すようにしてみてください。
そうそう、最初にお話した「セグメントわけ」が、自分のビジネスに応用できないかも、考えてみてくださいね。