小学校の頃、活字中毒の私は、家に届くダイレクトメールのほとんどすべてに目を通していました。

中でも、届くのがすごく楽しみだったのが、進研ゼミのDM。

単なる広告にすぎないのに、ポストに入っていたら、ワクワクしながら即開封するくらいに、ファンでした。

特に、あの漫画。
下手な小説より、ずっと共感できますよね？

自習用ドリルの広告なのに、とにかく「欲しくなる」。
それどころか、「今の自分には、絶対これが必要だ」と 確信させちゃう、そのパワー。

紙のチラシ数枚で、やたらと惹きつけられちゃう理由が気になって、もちろんエンターテイメントとしても楽しくて、毎回、すみずみまで、何度も読んでいました （実は、今でも、ベスト１は、取ってあります）。

あのDM、大人になると、届かなくなるので、残念だなぁと思っていたのですが、 子どもが生まれると、今度は、子ども宛に DMが来るようになります 
（というより、ファンとしては、早くDMが欲しくて、 自ら進んで、個人情報を提供…）。

あれ、男の子には 「男の子が主人公の漫画」が届くって、ご存知でしたか？ 
もちろん、年齢に応じて、顔立ちも、言葉遣いも、 悩みも、ターゲットと共に成長していくし、イマドキの流行りも押さえていて、かなり芸が細かいんです。

長年のファンの私は、逆に、 
「おぉー、進研ゼミの漫画の主人公が、 めちゃ大人になってきた。 うちの子も、大きくなったもんだ」などと、 感心しながら見ています。

写真は、うちの小６の息子に、つい最近、届いたDMですが…。

当時も、今も、変わらず、素晴らしいダイレクトメールで、 文句のつけようがありません。 ありとあらゆるテクニックが詰まっていて、ホントすごい。 
あなたは、いくつ見つけられますか？

届いたのは、少し前で、夏休み直前、通知表が来る前のタイミング。

ターゲットは完璧に絞りきってる「夏の学習をご検討」の 「小６」の保護者と子供本人。

今回は特に、断りきれないくらいに魅力的な提案。 
（一ヶ月だけのお試し入会可能、しかも、 
　一ヶ月で退会しても、学習用タブレットが無料）

期間限定、数量限定、最終案内は、当然。

その上、封筒の逆の面に明示されている締め切りは、
通知表が手元に届いた日の翌日まで！

「実感」で売って、実物の写真でイメージしやすく、いかにも言われそうな反論は、先回りして解決済み。

その上、封筒の反対面には、申し込み方法まで印刷されいて、開封しなくても申し込める（コールトゥアクションも完璧）。

デザインも凝ってるんだよなぁ…。

ちなみに、裏面のキャッチコピーは、 
「チャレンジタッチ６年生」特別号（８月号）の進研ゼミからのご案内は、今回がラスト。小学校最後の夏を最高の一ヶ月に！

はぁ〜、さすが、夏休み前。
今回は、特に、気合入ってますね。

おそらく、進研ゼミの入会のピークは、親も子どももドキドキする進級前の「春休み」と、一学期の成績がイマイチなのに、グダグダしそうで不安を感じる「夏休み前」の今が一番多いと思われ、封筒だけでも、ググっとくるくらいに作りこんで、勝負をかけてる感じですねｗ

もし、このDM封筒の美しさと凄さに、感激できる人が いらっしゃるなら…

きっと、私と同じタイプの人です。
たぶん、セールスコピーライターは、天職ですよ（≧∇≦）